コラム 殻を破る 壁を破る

殻を破る 壁を破る

昨年日本が善戦したサッカーワールドカップで守備の中核としてフル出場した富安選手を

覚えていますか。彼の守りでチームは何度もピンチを逃れることができました。

その富安選手は大会が終わった今、古巣のアーセナル(イングランドの強豪チーム)に

戻り新しいチャレンジを始めています。

その富安選手が、2023年の自身の目標として掲げた言葉が冒頭の言葉です。

殻を破る、壁を破る。この言葉を目にしたとき皆さんは自分に置き換えて

【どんな殻、どんな壁】を思い浮かべますか。

殻を破る、ということは殻に閉じこもっている自分を解放してあげる、、、そんなイメージ

ですよね。ではその殻は誰が自分にかぶせたのでしょうか。アカウミガメは、親亀が殻のま

んまの自分を生んで、しばらくたった時自分で親が用意したその殻を自分の力で破って出て

きます。我々で言えば親や周囲・上司が自分の意思とは関係なく殻や壁を用意し、その中に

閉じ込められているケースもあるでしょう。でもすべてがそうではなく、何となく自分で殻

を作ってしまっていることってありませんか。

いずれの場合も、殻に閉じこもっている限り外の世界を見聞きすることはできません。

では、殻に閉じこもっていさえすれば安全か、といえばそんなわけでもありません。

環境は時々刻々変わってゆきますから、閉じこもり続けると浦島太郎さんにもなりかねません。

さて、あなたは此処まで読んでみてどのように感じられましたか。

確かに殻を作ってるなあとか、なんか殻から抜け出せてないなぁとか。

壁を破る、ということもほぼ同義語ですよね。知らずしらず周りの意向や勢いにおされ

壁を作っているのは実は自分自身だったと気づいたとき、破ってみたい、超えてみたいって

思えませんか。それが自分の望むものだと気づけば勇気も沸きます!

                              まこと