コラム 命でう宝
命でう宝
しばらくコラムの書き込みを怠っていました。4月に三度目の転居を決めてから様々な手続きに追われコラムの執筆を怠っていました。お詫びいたします。
転居して4か月が過ぎ、ようやく落ち着いた日々が戻ってきました。
今日は8月25日。日本が第二次大戦で欧米閣国との無謀な戦いに敗れ、敗戦宣言をしたのが1945年8月15日でした。
その後79年が過ぎた今、我々は戦争とは無縁の日々を送っていますが、今も世界各国で無残な戦いが行われ、大切な命が失われて行っています。戦う国にはそれぞれの言い分はあるのでしょうが、戦場で失われてゆく尊い命は二度と戻っては来ません。戦争には何の正義もないのです。
タイトルに書きました【命でぅ宝=ぬちでぅたから】は第二次世界大戦のとき主戦場となり、多くの尊い命が失われた沖縄で、生き残った人たちが口にした言葉です。
家族や友人知人を失ったうちなんちゅ(沖縄人)が【生きていれば幸せ】との思いを沖縄言葉であらわしたのが【命でぅ宝】という表現です。死んでしまってからは何もできない。生きてさえいれば何でもできる、やるチャンスがあると、うちなんちゅは語り合ったといいます。
日々の生活では思い通りに行かないときや、腹が立ったり嫌な思いをさせられることもありますが、明日はまた新しい一日が始まります。今日とは違う新しい一日が。
生きていればこそ明日を謳歌できるのではないでしょうか。
秦 政
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