コラム 伝えなければ伝わらない

伝えなければ伝わらない

同じ文化、同じ言語で生活を営んでいる我が国では、あえて口にせずとも

伝わっているはず、という思い込みで事が進んでゆくことがままあります。

何事もなければよいのですが、時に”言わなくても分かっているはず“

と考えた結果、大きな食い違いが生じ事態を悪化させることがあります。

この場合の【口にしなくても分かっているはず】は上司と部下(特に新人)や

古くからの得意先との間でも生じることがあります。

“なんで確認しなかったの?”とか“ちゃんと詳しく伝えてくださいよ‼”との

こじれた関係に発展し、組織にとっても大きなリスクにもつながります。

では、なぜこの当たり前の【必要な情報を詳しく伝えないか】を考えると

当然わかっているはずとの伝達側の思い込みと、受けた側の判断の違いやずれから生じます。日々の仕事が複雑化すると同時に、非常に速いスピードで事が進んでゆく現代社会では起こりがちなミスコミュニケーションです。

これを防ぐには基本として5W1Hを徹底すること。オウム返しに伝達事情を確認することで取り違えを防ぐことです。そしてもう一つ大切なこと。

それは、指示や連絡を受けた側が伝えられた指示や内容に【あれ?】っと

感じたらもう一度聞き返し、必要であれば【お言葉ではありますが、私は

こう考えますが如何ですか?】と投げ返すことです。このやり取りで指示内容やなすべきことが明確になります。上司の指示に素直に従う。これは美徳ではありません。上司が常に正しい判断を下せるわけではないからです。現場の視点で指示が違うと感じたら、時には反論も必要です。

この行為は日本人が一番苦手とするところ。一時とはいえ上司の指示に逆らう行為であり、結果としての自身への評価も気になるからです。

でも【あの時勇気をもって進言しておけば!】と悔やむことは多々あります。

勇気をもって伝える→その進言が生きる!

そうです。勇気をもって伝える癖を身に着けましょう!

                           MAKOTO